- 手中外の問題<教会便り 2004年8月号より> -
 今は使い捨ての時代です。しかし、古いものを修繕し廃物をリサイクルするのは楽しいことです。今回教会施設の増改築工事に伴い古い建物を壊すことになり、教会の台所にあった木製の古い収納キャビネットが捨てられたことを耳にしました。それを家に運び新塗装し金具を新しく付替えたところ見違えるようになり、家内と喜びを共にしました。

 現在、全米ネットワークのテレビ局PBSでは、週末になるとThis Old House(この古い家)と言う人気番組を放映しています。修理・修繕・改善ができる「何でも屋」の男性たちが主役で、手を取るように親切丁寧にそれぞれの工程を説明してくれます。キッチン、バスルーム、家の床から屋根まで、屋内でも屋外でも、どんな問題でも構いません。何でも解決してくれる彼らは、正に、使い捨て時代のヒーロー(英雄)です。

 番組は視聴者に「あなたもできる」と言う暗黙のことばを信じさせ30分間テレビに釘付けする力を持っています。番組が終ると、「自分もやってみよう」と言う気持ちにかられてしまいます。

 このように問題を解決しようとする前向きな姿勢はすばらしい姿勢ですが、限界があることをも認めなくてはなりません。

 手中外の解決できない問題は、いつも付きまとうものです。あなたに対して心を閉ざしている人を変えようとしてはいませんか。あなたを批判する人の心を主が取り扱ってくださるように祈ってはいませんか。適合性に欠ける立案を無理に押し通そうとしてはいませんか。これらは「何でも屋」さんが解決できるような問題ではありません。

 息子アブショラムにいのちを狙われ、危うく逃れたダビデは、「私は身を横たえて、眠る。私はまた目をさます。主がささえてくださるから。」(詩篇3:5)と詠いました。問題から一歩退いて、主に信頼し主に期待しましょう。
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