「この曲がった時代から救われなさい。」(使徒2:40)
過ぎ越しの祭りがイスラエルの建国行事であるように、五旬節はキリスト教会誕生の祝日です。今年は、5月27日が五旬節の日曜日に当たります。キリストのからだである教会の誕生を心から祝いたいと思います。五旬節に於いて何を記念すべきなのでしょうか。その答えは、「使徒の働き」第二章に見ることができます。
第一に、教会の誕生は新しい民の始まりです。教会はイスラエルの延長線上にある存在ではありません。全く新しい民なのです。ユダヤ人の王として来られたイエス・キリストを拒み十字架処刑を命じた彼らは、神の御旨にかなわず、ひとまず神のご計画から外されました。それと同時に教会が誕生し、教会時代が始まりました。この教会時代は空中再臨(携挙)をもって終わりとなります。空中再臨と共にクリスチャンは全て天に引き上げられます。その後神は再びイスラエルのご計画を取り上げ、それを続行されます。
第二に、教会は誕生の時から多国人が多国語をはなす人々の集まりです。五旬節に於いて弟子たちが多国のことばを話しました。後に教会の中でギリシャ語とヘブライ語が使われました。「ユダヤ人もギリシヤ人もなく、奴隷も自由人もなく、男子も女子もありません。なぜなら、あなたがたはみな、キリスト・イエスにあって、一つだからです。」(ガラテヤ3:28)これは、教会の中では全ての人が同等であり、言語や人種によって差別をしてはならないことを示しています。私たちの教会は、日本語と英語が用いられている教会です。93年前、この教会が開拓された柴田先生の時代には日本語だけが用いられましたが、時代が変わって現在日本語を話す私たちは英語を話す人々に囲まれています。私たちの教会の中で言語や人種による差別があってはなりません。
第三に、聖霊が信じる者の内に永久に宿って下さいます。旧約聖書の時代には聖霊がいつも内住されないで、せっかく入って下さっても、その人から離れてしまわれたようです。強力サムソンの場合はそうでした。また、ダビデ王が姦淫と殺人の罪に陥ったとき「あなたの聖霊を、私から取り去らないでください。」(詩篇51:11)と言う祈りをしました。これは、聖霊が彼から離れられる可能性を暗示しています。しかし五旬節以来キリストを信じる者に永久に内住して下さる聖霊が与えられるのです。
神は、人がまず信じることを強調しておられます。信じた者には聖霊が宿ってくださり、その人を内側から外側に向かって変え始められます。人の外側をどんなに整えても内側には届きません。そのような努力は重荷になるばかりです。内住の聖霊は信じる者に自由を与え、内側から働いて外側を変えて下さいます。ここに人生の望みがあります。
2000年前の五旬節は「曲がった時代」に起こりましたが、今も曲がった時代です。(先月はアメリカ史上最悪の乱射殺害事件がバージニア州で起こりました。)曲がった時代を正す力は人間にはありません。ですから聖霊はまず使徒たちを変え、それから彼らを用いてローマ帝国を変えられました。このように現在聖霊はまず私たちを変え、それから私たちを用いて今の時代を正しい方向に導こうとしておられます。これは神が私たちに期待しておられることです。