2年ぶりの懐かしい友との再会に胸膨らませて出発なさったチャンドラー姉の訪日第一日目に予測しない出来事が待っていました。それからどういう出来事がおこり、神様はどんなことを備えておられたのか、満智子姉のお証しは続きます・・・
どの位歩いたでしょうか。ゴロゴロと引っ張る荷物も投げ捨てたいような気持ちでした。ふと見ると一台の個人タクシーが小さなビジネスホテルの前にドアを開けて停まっていました。だれかを待っているようでしたが、近づいて恐る恐る、今私が窮地に立たされている事情を話すと、彼は優しく労わりの眼差しで「お乗りなさい。探しましょう。この三日間は全国医師会があり、町中の宿泊する場所は一杯ですから」と説明して下さり、灯りがついているホテルの一軒一軒を尋ねて下さったのです。因みにこの医師会全国集会は数年に一度催され、海外からも多く出席されるそうで、昔このような事が一度あったとか。
もう午前3時も過ぎていました。「残すところはヘルスクラブしか無いようですね。あそこなら仮眠もできますから」とおしゃって連れて行ってくださった施設はなんと福岡空港の近くにありました。そこにたどりついた時の安心感は文字では表現できません。その施設の大部屋で、疲れた体を横たえながら一晩中神様のなさったみ業とその深い愛を感謝しました。
主は私と共に暗い月の無い道を何時間も歩いて下さったのです。そして個人タクシーの田口さんを私のために備えてくださり、ドアを開けて待っていてくださった。きっと彼は主が送ってくださった地上で働く天使だったと思います。親切な優しい田口さんの上に神の豊かな祝福が注がれますよう祈りました。
神様のみ言葉は誠に真実であり、心より願い求めるならば必ず時にかなって聞いてくださることを身を持って体験し、確信することが出来ました。そして自分を見直すチャンスが与えられ、軽率で高慢な私を戒められました。この夜の出来事は私の生涯の中で最高の思い出となり喜んでいます。
また帰国中に二人の友人がそれぞれに母親と義母を亡くされ、その葬儀に参列しましたが、私のクリスチャンとしての立場を理解していただき、お焼香を遠慮できました。またこの時も神様が私の信仰を試されたのです。小刻みですが、一歩前進するチャンスを与えられ、このことも皆様にお証しできる幸いを感謝いたします。
日本中どこに行ってもお寺と神社は必ずありますが、日本文化の真髄であるこの二つの宗教の中で日々の生活を営んでいる人たち、親愛なる学友達と私の価値観があまりにも異なるので帰国の度に寂しく思います。神様のみことばを伝える隙間もない事を痛切に感じ自分の力の弱さを情けなく思っているだけに、日本での福音伝道はいかに難しい事かが察せられます。伝道に携わっておられる方々に神様からの大いなる力と勇気が与えられますよう、また海外宣教に携わっておられるお一人お一人のために祈らせていただきます。そして私たちの日語部が愛と祈りの教会として神様に喜ばれますようお祈り申し上げます。
「いろいろな試練に出会うときは、この上もない喜びと思いなさい。信仰が試される事で忍耐が生じると、あなたは知っています。」(ヤコブ1:2.3) (終り)